[SQL Server] MD5のデータ暗号化及びパスワード暗号化
MD5を使ってデータやパスワードを暗号化することができます。
SQL SERVER 2005以上で使えます。
MD5は128Bitで16Byteを使いますので、
このデータを保存する際にはデータ型をvarbinary(16)に指定してください。
DECLARE @Str varchar(100)
SET @Str = 'innoya'
SELECT HASHBYTES('MD5', @Str)
実行結果
ここで注意点!!!!
暗号化(ハッシュ)する文字のデータ型によって同じ文字列でも戻り値は変わります。
下記は同じ文字をvarcharとnvarcharに保存して暗号化(ハッシュ)するSQLです。
DECLARE @Str1 varchar(100), @Str2 nvarchar(100)
SET @Str1 = 'innoya'
SET @Str2 = 'innoya'
SELECT HASHBYTES('MD5', @Str1) AS Str_varchar, HASHBYTES('MD5', @Str2) AS Str_nvarchar
実行結果
これはMD5だけではなく、「HASHBYTES」関数を使用するMD5, MD5, MD5, SHA, SHA1, SHA2_256(SHA256), SHA2_512(SHA512)すべて同じですので注意してください。。
MD5に暗号化したデータを文字列に変更する方法
「master.dbo.fn_varbintohexstr」を使うとバイナリを文字列に変更することができます。
DECLARE @Str varchar(100)
DECLARE @DataVarbinary varbinary(16)
SET @Str = 'innoya'
SET @DataVarbinary = HashBytes('MD5', @Str)
SELECT master.dbo.fn_varbintohexstr(@DataVarbinary) AS [Result], @DataVarbinary AS [VarbinaryData]
実行結果
master.dbo.fn_varbintohexstr(@DataVarbinary)で「0xc0391828a2c0928601ed8bb0d507b76c」が返されました。
頭文字に変更したのにバイナリデータ見たいに「0x」が付いています。
頭文字の「0x」が必要ない時は「RIGHT」を使って後ろから32文字を切り取ります。
暗号化する文字が長くても暗号化したらvarbinary(16)に決まっているので
文字列に変更すると頭文字の「0x」を除いたら32文字になります。
DECLARE @Str varchar(100)
DECLARE @DataVarbinary varbinary(16)
SET @Str = 'innoya'
SET @DataVarbinary = HashBytes('MD5', @Str)
SELECT RIGHT(master.dbo.fn_varbintohexstr(@DataVarbinary),32)
実行結果
上記の結果からまた文字列を大文字にしたい場合は「UPPER」を利用します。
DECLARE @Str varchar(100)
DECLARE @DataVarbinary varbinary(16)
SET @Str = 'innoya'
SET @DataVarbinary = HashBytes('MD5', @Str)
SELECT UPPER(RIGHT(master.dbo.fn_varbintohexstr(@DataVarbinary),32))
実行結果