[SQL Server] SHA256のデータ暗号化及びパスワード暗号化
SHA256を使ってデータやパスワードを暗号化することができます。
SHA256の場合はSQL SERVER 2012以上で使えます。
SQL SERVER 2005, SQL SERVER 2008環境でSHA256を利用したい場合は
fnEncryptSHAをご利用ください。
SHA256は256Bitで32Byteを使いますので、
このデータを保存する際にはデータ型をvarbinary(32)に指定してください。
DECLARE @Str varchar(100)
SET @Str = 'innoya'
SELECT HASHBYTES('SHA2_256', @Str)
実行結果
ここで注意点!!!!
暗号化(ハッシュ)する文字のデータ型によって同じ文字列でも戻り値は変わります。
下記は同じ文字をvarcharとnvarcharに保存して暗号化(ハッシュ)するSQLです。
DECLARE @Str1 varchar(100), @Str2 nvarchar(100)
SET @Str1 = 'innoya'
SET @Str2 = 'innoya'
SELECT HASHBYTES('SHA2_256', @Str1) AS Str_varchar, HASHBYTES('SHA2_256', @Str2) AS Str_nvarchar
実行結果
これはSHA256だけではなく、「HASHBYTES」関数を使用するMD2, MD4, MD5, SHA, SHA1, SHA2_256(SHA256), SHA2_512(SHA512)すべて同じですので注意してください。。
SHA256に暗号化したデータを文字列に変更する方法
「master.dbo.fn_varbintohexstr」を使うとバイナリを文字列に変更することができます。
DECLARE @Str varchar(100)
DECLARE @DataVarbinary varbinary(32)
SET @Str = 'innoya'
SET @DataVarbinary = HashBytes('SHA2_256', @Str)
SELECT master.dbo.fn_varbintohexstr(@DataVarbinary) AS [Result], @DataVarbinary AS [VarbinaryData]
実行結果
master.dbo.fn_varbintohexstr(@DataVarbinary)で「0x082823501cea5b770937829d0cd66420c6003a4fbb01850bd154722136ca921f」が返されました。
頭文字に変更したのにバイナリデータ見たいに「0x」が付いています。
頭文字の「0x」が必要ない時は「RIGHT」を使って後ろから64文字を切り取ります。
暗号化する文字が長くても暗号化したらvarbinary(32)に決まっているので
文字列に変更すると頭文字の「0x」を除いたら64文字になります。
DECLARE @Str varchar(100)
DECLARE @DataVarbinary varbinary(32)
SET @Str = 'innoya'
SET @DataVarbinary = HashBytes('SHA2_256', @Str)
SELECT RIGHT(master.dbo.fn_varbintohexstr(@DataVarbinary),64)
実行結果
上記の結果からまた文字列を大文字にしたい場合は「UPPER」を利用します。
DECLARE @Str varchar(100)
DECLARE @DataVarbinary varbinary(32)
SET @Str = 'innoya'
SET @DataVarbinary = HashBytes('SHA2_256', @Str)
SELECT UPPER(RIGHT(master.dbo.fn_varbintohexstr(@DataVarbinary),64))
実行結果